1976年のアントニオ猪木
友人より借りました。読了。
- 作者: 柳澤健
- 出版社/メーカー: 文藝春秋
- 発売日: 2007/03
- メディア: 単行本
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1976年といえば異種格闘技戦です。どのような状況、心理状態の元に戦いに挑んだのか、当時の関係者のインタビューを通じて紐解き、現代の格闘技事情への影響について考察されています。どの試合がリアルファイトで、どの試合が仕込みだったのかなど、なかなか知らなかった事実もあっておもしろいです。
しかし…、中学生の頃、プロレスはガチだと信じてプロレス同好会を結成していた当時にこの本が出版されたなら、僕の人生は変わっていたでしょう…というくらいに色んな事がハッキリ書かれています。プロレスは今でも好きですが、田舎の駅のキオスクに毎週、週刊ファイトを買いに走る情熱はもうないですな。
猪木を熱く語る人は当時多かったわけですが、この著者は非常に冷静に人物像を分析しています。愛情も憎悪も晒すことなく、淡々と冷静に。それがまた新鮮だったり。一読の価値はあります。